お客様の声の書き方・例文ガイド【依頼時に使える】
お客様の声を「使える内容」にするための考え方
テスティモニアルの多くが「良かったです」「おすすめです」といった短い一言で終わってしまう原因は、依頼する側の質問設計にあります。顧客はサービスに満足していても、何を書いていいか分からなければ、最も無難で短い表現を選んでしまいます。
効果的なテスティモニアルを得るには、回答者が「書くべき内容」をイメージしやすい質問を用意することが不可欠です。具体的には、Before(導入前の課題)→ After(導入後の変化)→ Result(具体的な成果)の3つを引き出す質問設計が基本となります。
具体的な質問設計の方法
BARフレームワーク(Before / After / Result)
| 質問 | 目的 | |------|------| | このサービスを使う前、どんな課題や悩みを抱えていましたか? | Before(共感ポイント)を引き出す | | 導入後、どのような変化がありましたか? | After(感情的な変化)を引き出す | | 具体的にどんな成果・数字の変化がありましたか? | Result(説得力ある数値)を引き出す | | 同じ課題を持つ方にこのサービスを勧めますか?その理由は? | 推薦意図とその根拠を引き出す |
この4問を軸に、業種によって追加の質問を加えます。より詳しい質問例については、お客様の声のインタビュー質問例集もご参照ください。
質問を業種に合わせてカスタマイズする
SaaS・業務ツールの場合:
- 導入前と比較して、週あたりの作業時間はどれくらい変わりましたか?
- チームの中で最も喜ばれた機能はどれですか?
EC・消費財の場合:
- 購入前に一番不安だったことは何でしたか?
- 実際に使ってみて、その不安はどうなりましたか?
コンサル・士業の場合:
- 弊社にご依頼いただく前、どんな不安がありましたか?
- 今回のプロジェクトを一言で表すとしたら何ですか?
すぐに使えるテンプレートとして、お客様の声の依頼テンプレートも用意していますので、カスタマイズの参考にしてください。
お客様の声の書き方例文集
例文1:SaaS導入事例(数値入り)
「以前は請求書の作成・送付に毎月2〜3日かかっていましたが、導入後は半日以下になりました。年間に換算すると20日以上の工数削減です。操作がシンプルで、経理の知識がないパート社員でも即日使いこなせた点が特に助かっています。」
— 鈴木 一郎様 / 建設業 経営者 (40代)
ポイント: 「2〜3日」「半日以下」「20日以上」という具体的な数字が信頼性を高めています。
例文2:EC商品購入後(感情の変化)
「購入前は正直、価格が高いと感じていました。でも実際に3ヶ月使ってみると、それまで使っていた3種類のケア用品が不要になり、むしろコストダウンになっています。肌の調子も明らかに変わり、もう手放せない存在になりました。」
— 田中 美咲様 / 30代 / 神奈川県
ポイント: 「高い」という懸念を先に認め、それを覆す体験談の構成が潜在顧客の不安解消に直結します。
例文3:コンサルティング(プロセスの信頼)
「依頼前は本当に成果が出るか半信半疑でしたが、毎回の打ち合わせで具体的なアクションを示してもらえるため、不安なく進めることができました。6ヶ月のプログラム終了時には売上が前年同期比で38%増加。数字よりも、『自分でも続けられる仕組み』ができたことが最大の収穫です。」
— 木村 拓也様 / 飲食業 オーナー (35歳)
ポイント: 感情的な不安→プロセスへの安心→数値成果→本質的な価値の流れが完璧に構成されています。
書き方を顧客に案内する方法
フォームの前文に例を掲載する
フォームの冒頭に「以下のような内容を参考にご記入ください」として短い例文を1〜2件掲載すると、回答品質が大幅に向上します。
「答えるべきポイント」を箇条書きで提示する
ご記入の際は、以下のポイントを参考にしていただくと、
より詳しく伝わりやすい内容になります:
・ご利用前に抱えていた課題
・ご利用後に感じた変化
・具体的な数字や成果(あれば)
・同じ悩みを持つ方へのメッセージ
テスティモニアルの編集・加工ルール
顧客から受け取った文章を編集することは可能ですが、以下のルールを守る必要があります。そもそもテスティモニアルとは何かをあらためて確認しておくと、どのような観点で編集すべきかが明確になります。
- 意味・内容を変えない — 誤字脱字の修正と文体の統一のみ許可
- 顧客の確認を必ず取る — 編集後の文章を送り、承認をもらう
- 誇張しない — 「月収10倍」のように事実と異なる改変は景品表示法違反になる可能性あり
まとめ
お客様の声は「書いてもらう」ものではなく「引き出す」ものです。BARフレームワークに沿った質問設計と、回答例の提示が、使えるテスティモニアルを集める最大のポイントです。
集めたお客様の声は、ホームページや営業資料での載せ方も重要です。収集フォームのテンプレートをすぐに使いたい場合は、KoeCollectで質問設計済みのフォームを数分で作成できます。